Artykuł: それから私は
Data dodania: 2013-12-06
それから私は「お前はまたそんな事をいってるのか。役人が金を沢山貪るとは面白い。どうか沢山取って貰いたいものだ。法王への家苞にするから」とだんだん説きますと彼は大いに驚いて大分疑念を氷解してしまったです。その日ちょっとまた面白い事があった。二里ばかり行くとごくあらけない四人ばかりの人が私の馬に乗って居る前まで来て立止まり、一斉に礼拝を行うてお願い申したいことがあるという。 何かというと「私共は北方からパーリーへ塩を売りに出て来たものですが、一昨夜ヤクに草を喰わして居る間に番人が居眠って居ったものですから、ブータンの人間かチベットの人間か分りませんが四十五、六疋持去られてしまいました。その盗人を捜しに来たのですがどの方向へ逃げて行きましたか見て戴きたい。もしブータンの方へ行って居るものならばこれから引還して南の方に行かなければならぬ。チベットへ持去ったものならばこれから北に進んで行かなければならぬ。誰に見て貰うという人もないからどうか見て貰いたい」という。https://imogara.mojabudowa.pl/?id=135852